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雨漏れの原因の多くに毛細管現象が絡んでいることが多いです。
毛細管現象による雨漏れのトラブルで最も多く見かけるのが透湿防水シートの端部からの雨水の侵入です。
透湿防水シートを貼る場合は、上からローラーで圧着しながらシワガできないように貼るのが鉄則です。
ところが圧着が不十分でシワが残ると、隙間から雨水が浸入する恐れがあります。
この雨水の侵入は毛細管現象により引き起こされます。
毛細管張力とは毛細管現象により生じる引っ張り力のことです。
接近した2枚の平面に挟まれた水は)または、非常に細い管の水)が界面張力により塗れていない方向に引っ張られる力を言います。
例えば水の中にストローなど細い管を立てるとよくわかります。
水は重力に逆らって管の中を上昇します。
毛細管張力による浸水を防ぐ方法としては、いくつか方法があります。
まずは、隙間を作らないことです。
隙間がなければ張力は発生しません。
透湿防水シートを防水テープに貼る際にローラーで圧着するのも、隙間を作らないようにするためです。
二つ目は、隙間を充分に広げる方法です。
毛細管張力は、隙間が狭いほど大きく、隙間が広いほど小さいです。
その性質を利用して隙間を十分に確保しましょう。
三つめは、隙間をある程度確保したうえで、傾斜を付けて雨水の上昇を防ぐ方法です。
例えば横張りサイディングでは目地の接合部に段差や勾配を付けて、雨水が上がりにくい水返しの形状にしています。